放送講座

FBC(福井放送)ラジオ放送講座「いきいきセミナー」の出演依頼。

50代以上世代向け、リタイヤ前後の元気生活がテーマで講師は各専門分野の方々、とお聞きしてジャズピアニストの私が何をお話しすれば良いのか戸惑った。

先日ディレクターさんとの打ち合わせがあった。

 

「ピアニストとしてリタイヤもなく活動される姿に元気を感じる人が多いと思います。

東京での活動、Uターン、今後の抱負など、ジャズの魅力もお話し頂いて高浜さんのCDから3曲流します」とのお話しに戸惑い消えてお受けすることに。

 

放送は来年3月、会員テキストの原稿執筆は来年1月期限でまだまだ余裕、と言ってる間に過ぎるといけないから早めにかかろう。

 

さて、本日午後は仕事関連で福井市へ、夜は地元坂井市に戻ってジャズヴォーカル・ワークショップと久々に昼夜活動の一日。

 

過去放送されたテキスト

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宇宙大作戦

先日007映画新作を楽しんだが、長い時代を超えたシリーズで第一作「ドクターノー」、続けて「007危機一発(ロシヤより愛を込めて)」公開当時私は小学校低学年だった。

7歳上の兄の話しと雑誌写真に興味深々だったが実際映画館で観たのはシリーズ何作目か、ショーン・コネリー演じる初代ボンドだった。

10代の終わる頃にイアン・フレミングの原作を立て続けに読んだ。

原作ボンドは映画のお色気プレイボーイよりもハードボイルドな印象で、現在のダニエル・クレイグに近い気もするが、世代的な好みとしては初代を一番に挙げたい。

 

60年代のアクションヒーロー、「バークにまかせろ」のジーン・バリー、「ナポレオンソロ」のロバート・ボーン「電撃フリント」ジェームス・コバーン、「サイレンサーシリーズ」ディン・マーチン他、皆さん軽妙なジョークと美女もてもてがおきまりだった。

その時代に「スパイ大作戦」はお色気なしの頭脳戦略による異色ヒット、後年リメイク映画化され「ミッション・インポッシブル」となった。

当時「~大作戦」タイトルが流行した中のSFテレビシリーズ「宇宙大作戦」、こちらのカーク船長は美女に弱いシーンが多かった。

これも後年「スタートレック」として映画シリーズ化されたが、初代船長を演じたウイリアム・シャトナーさんが90歳で宇宙飛行体験し無事帰還、60年代ヒーローご健在の嬉しいニュースだった。

 

朝な夕なに

福井の坂井平野に住んで3か月余り、東京でこれほど自然を愛でることは少なかった。

昨朝は濃霧だった、7時過ぎて一旦薄くなりかけたが8時頃再び濃くなりその後は快晴、陽が沈むと美しい夕映え、朝な夕なの感動は続く。

 

ドイツ映画「朝な夕なに」(1957年)は以前ブログで紹介こちら、テーマ曲「真夜中のブルース」"Midnight Blues"はベルト・ケンプフェルト楽団でヒットした。

私より上の世代には映画を御存知の方もいらっしゃるが、一般的に知られておらずトランペットの印象が強い曲なので映画音楽として取り上げることは少ない。

ベルト・ケンプフェルト楽団はこれに続くヒット「星空のブルース」"Wonderland By Night"、やはりトランペットでメロディーの雰囲気も似ており、邦題が「~のブルース」なので混同し易いが、どちらも好きで時折趣味的に聴く。

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夕映えに寝大仏さんの山シルエットくっきり、星は宵の明星(金星)か

 

 

ジャズピアノ

地元情報誌URALAさんの提案によるジャズピアノワークショップが、昨夜坂井市のカフェ「サジスペース」にて。

少ない人数ながらピアノの心得はある方がお越しになって、私の話と実演とレッスン。

全くジャズは弾いたことがない初心者の方、地元グループで演奏されている方、。

基本的にピアノは右手で「メロディー」、左手で「ハーモニー」(ベースの役割も含む)、ジャズっぽい「リズム」、この3要素を一人で演奏が出来る。

しかしベースとドラムがいればハーモニーとリズムを担当してくれるので、その分ピアノは楽になる。

なので、初心者でもトリオ(ピアノ、ベース、ドラム)編成がソロより簡単で、聴いている人には本格的なジャズ演奏に聴こえる。

今後のレッスンでこの楽しみを味わってもらえたらと思う。

 

同席されたURALA編集長、私のジャズ話と実演に興味津々のご様子で、参加された方から今後のレッスン継続を希望され、次回日程を決め解散。

「サジスペース」は素敵な午後のカフェに感じていたが、初めて夜伺ってボサノヴァ「コルコヴァド」(邦題「静かな夜」)が似合いそうな魅力の空間、ライブも開催出来たらと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月の東京予定

東京時代に隔月開催してきた私のリーダーライブ「定例デュオライブ」、昨年よりコロナ休止となり、今年9月お店閉店もあって「定例デュオライブ・ファイナル」として予定したが状況悪化で中止した。

それがこのところの改善傾向でお店から閉店延長の連絡、リトライで、11月23日(祝火)「定例デュオライブ・ファイナル・リベンジ」、タイトルがこれ以上長くならないことを願いつつ。

年末は長年恒例のクリスマスライブ、12月11日(土)銀座シグナスにて決定。

 

東京のライブレストラン「俺の」シリーズ出演も継続しており、こちらもお客様が戻る傾向にあるようだ。

今月末、銀座「俺のフレンチ東京」「俺のイタリアン東京」出演、ビルのワンフロアーに並ぶ2店舗掛け持ち、長年の相方ベーシスト酒井一郎氏とデュオで楽しみ。

コロナ感染者減少傾向が継続してくれることを心から願う。

さて、本日は坂井市カフェ「サジスペース」で19時よりジャズピアノ・ワークショップー開催。

 

10月 東京

27水 スイング 銀座 北村英治

 

28木 スイング 銀座 北村英治

 

30土 俺のフレンチ東京 / 俺のイタリアン東京 銀座 酒井一郎B

 

31日 川崎ジャズ 新百合ヶ丘 北村英治カルテット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よっこいしょ

新作映画「ONODA 一万夜を越えて」、福井出身の俳優津田寛治さんが若き日の主役を演じ、舞台挨拶に来福され地元話題になっている。

映画に描かれた小野田寛郎さんは、太平洋戦争終結後もフィリピン密林で終戦を信じることなく潜伏し続け、若いカメラマンとの遭遇がきっかけで帰国された。

 

私が高校卒業の頃、その少し前にやはりグアム島潜伏を経て帰国された横井庄一さんに続く衝撃的ニュース、戦後生まれ世代にとってタイムスリップして旧日本兵が突然現れたかの驚きだった。

テレビ映像で観たお二人は対照的で、陸軍軍曹だった横井さんが「恥ずかしながら帰ってまいりました」と肩を落とし涙したのに対して、元陸軍少尉の小野田さんは直立不動で眼光鋭く敬礼、軍人の階級と任務の違いを見る気がした。

当時「恥ずかしながら」は流行語となり、人気漫才B&Bは相方のモジャモジャ頭髪を密林にみたてて「小野田サーン!」と叫ぶギャグなどブームとなった。

 

昨年テレビドキュメントで小野田さんとカメラマン遭遇に至る経緯を知ったが、この映画も気になる。

私世代がしゃがんで立ち上がる、重い物を持ち上げる時に「よっこいしょーいち!」の駄洒落掛け声、今も時折言ってしまうが若い世代に意味不明、横井さん映画も制作してもらえたら。

 

小三治師匠訃報

柳家小三治師匠の訃報。

クラリネット奏者の北村英治さんと長年の交友があり、師匠が前座時代の芸名「こたけ」から「タケちゃん」と呼んで親しくされていた。

 

私が初めてお会いしたのは2007年北海道帯広市でのイベント。

師匠前座時代ジャズに興味を持たれ北村さんが楽器を進呈した、そのクラリネットをイベントに持参され「聖者の行進」をセッション。

この時のことは6年前のブログに書いた。→こちら

その後も北村さんコンサートのゲスト出演など幾度かお会いした。

 

「まくらの小三治」と言われ、落語の本題に入るまでの話(まくら)がとにかく面白く、いくらでも聴いていたいほど十分ひきつけておいて古典世界が展開する妙。

人間国宝の芸に生で接することが出来た貴重な思い出。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

2015年札幌

小三治師匠、北村さん、山口雄三さんB 私 三三(さんざ)師匠

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