電話で

このところ二胡奏者チェンミンさんとメールで打ち合わせ、昨日は電話で話した。

共演は何年ものブランクがあるので、メールではあらたまった感があるが電話だと全く以前のままに戻る。

21年前の共演CD「夢上海」を「若くてお恥ずかしい演奏でした」と御本人。

それに対して、私も50代末まで過去の録音を「稚拙で恥ずかしい」と感じていたが、最近は「それほど悪くもないか」と感じると伝えた。

 

チェンミンさんは文革末期の中国に生まれ、改革開放で海外文化が流入し始めた中で伝統音楽を学び、その後来日。

私が出会ったのは1997年の終わり頃、翌年から共演活動が始まったが、日本でジャズやロックその他多様な音楽を知って貪欲に取り込むバイタリティーは凄かった。

クラシック演奏家と同じくアドリブは譜面に書いて演奏するが、共演当時、音楽評論やライブ企画をしていた方から「自由なアドリブが見事だ」と言われた、それほど流暢に聴こえたのだろう。

「お恥ずかしい」という気持ちはよく分かるが、なかなか、いや、かなり良いと思う。

 

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