二胡奏者チェン・ミンさんと「夢幻城爵士楽団」(むげんじょうジャズがくだん)として共演活動したのは1998年からの3~4年ほどだったかと思う。
その後はソロでオリジナル曲など二胡音楽の創作活動をされているチェン・ミンさんだが、再びあのサウンドをと望んでくれたことは嬉しい。
2000年の上海公演はチェン・ミンさんにとって来日以後、初の帰国公演で印象深かったようだが、私にとっても様々なことが一度に起こった年だった。
なにしろそれまで海外渡航と言えば、家内とのグアム島観光旅行だけだった私が、5月末にクラリネットの花岡詠二さんとのオランダ行き、帰国して1日して上海に飛んでチェンミンさんとの公演。
この年の秋に北村英治さんとの共演を頂いた。
若い頃からの憧れの人だったが、この時点では前任ピアニストのつなぎとして3~4人の中の一人だった。
それが翌2001年からレギュラーとして仕事を頂くようになる。
以後は弾き語りをもっとやれよと後押ししてくれたこと、海外各国への渡航、世界的演奏家スコット・ハミルトン氏との共演などなどあって、現在に至っている。
今思えば2000年が私のターニングポイントだった。