先月25日のブログに書いた、ドリス・デイの映画&歌「先生のお気に入り」""Teacher's pet"の翌年、"1959年の映画「夜を楽しく」、やはりドリス・デイで、こちらはロック・ハドソン共演だった。
舞台はニューヨークだったと思うが、アパートの上下階に住む他人同士の電話が共有回線で混線するコメディ。
若い頃にテレビで観て、アメリカでも共同電話なんて時代があったのかと思った。
この映画からまもない時代に私は小学生だったが、日本の一般家庭に固定電話は普及していなかった。
田舎の町とて公衆電話も少なく、近所の商売をやっている家で借りた。
かける時、先ずダイヤル100を回し交換手が出たらこちらと先方の番号を告げると、「一旦切ってお待ちください」で受話器を置く。
4~5秒ほどで””リーン”、取ると再び交換手「〇〇番におつなぎします、お話しください」、一瞬の間があって「もしもし」だった。
長距離通話の声は頼りなく遠く感じた。
通話終えて受話器を置くとすぐ”リーン”、交換「只今の通話は〇〇円です」、お金を置いて礼を述べて帰った。
親戚などにのみその家の番号を知らせてあって、かかってくると「高浜さーん、でんわ~」と呼びに来てくれることもあった。
先日のニュース、幼児向け雑誌のふろくで組み立て式の公衆電話セットが人気で、公衆電話を知らない子供が緊急時に対応できる目的とのこと。隔世の感あり。