セリフ入り

1940年代に活躍したジャズコーラス「インクスポッツ」、ビル・ケニーの高い歌声で始まって、間奏で低音ヴォイスのセリフ入り、どの曲もおきまりだった。

50年代~60年代、パット・ブーンの”I’ll Be Home”、ブレンダ・リーの”The End Of The World”、アダモ「雪は降る」なども間奏でセリフ。

これら洋物が歌詞を繰り返す(「雪は降る」は一部違っていた)のに対して、日本の昭和歌謡ではセリフは別物が普通。

 

昭和歌謡のセリフ入り(アンコ入り)は洋楽よりも多く、ルーツは浪曲のようだ。

明治時代に生まれた大衆芸能で人気となり、洋楽伴奏と合体して歌謡浪曲を生み、アンコ入り歌謡曲に影響したらしい。

東海林太郎さんの「墨田川」、私世代は島倉千代子さんで覚えて、歌の背景が永井荷風の小説なんてことは知らなかったが、長いセリフに「なんか日本調でいいなぁ」と感じた。

日本調でなくとも加山雄三さん「君といつまでも」〽しあわせだなぁ~〽、などなど、いずれも歌詞の繰り返しではないのが日本人として自然に感じる。

 

では洋物で歌詞の繰り返しが自然なのは何故だろう。

讃美歌の影響か?、歌詞の一部を繰り返して合唱するリフレインがあるが・・・と、調べてみたけど分からず。

くれぐれも、もっともらしい話を信じぬよう、コロナ関連詐欺にご注意を。