朝食3-海外で

初めて海外へ行ったのは31歳のグアム観光、以後しばらくなくて、44歳の終わる頃に演奏家として初めてオランダに行った。

 

2000年6月、成田空港からKLM搭乗、スキポール空港からアムステルダム市内へ、歴史的な建物を今に活かし絵画そのままの風景に感激。

宿泊はレンガ造りのこじんまりとしたホテルで、小さなフロントにスタッフ一人(二人だったかも)、何故か若い頃泊まった京都老舗旅館の「帳場」を思い出した。

日没が遅く夜9時過ぎても明るく、バンドと関連の人たちと会食してゆっくり寝た。

朝食は二階のクラシカルな雰囲気のレストラン。

ブフェの品数は多くなかったが、チーズとパンの美味しさに感激しておかわり、苦みの効いたダッチ・コーヒーとの相性も良かった。

翌日ブレダ市に移動して演奏、宿泊は世界チェーンのノヴォテルだったが朝食は覚えていない。アムステルダム“老舗旅館”忘れ難し。

f:id:nemannekenarui1955:20200515044441j:plain美味しい思い出ばかりでもない。 

オーストラリア人の朝食に欠かせないと言われる「ベジマイト」は「クセが強い」と聞いていた。

シドニーでホテルの朝食ブフェにあったのでトライ。野菜の発酵食品でジャムと同じ小さな容器でふたをペロッとめくると黒いペースト。

トーストに少しつけて食べた、うーん、これは強烈、甘さのない「正露丸ジャム」とでも言おうか、一口でごめんなさいだった。

今年3月、米俳優トム・ハンクスさんがオーストラリアでコロナ感染し、隔離中にベジマイトをたっぷり塗ったトーストをSNSに投稿した。味を知る人にはこれがどれほどの愛と感謝の表現かが伝わる。

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欧米の朝食ブフェに野菜がないホテルも多い、理由は朝から体を冷やすかららしい。

朝食シリーズ、明日も続きます。