北京ドライバー4ースリルと人情

 とっぷりと日が暮れてタクシーは大通りを走行、左手の向こうにホテルが見えて来た。

中国は車が右側通行、中央分離帯がある幅の広い道路で横断歩道がなく、右側の地下鉄入口でタクシーを降りて地下道で反対側に出て少し歩けば戻れる。

にわかツアコンの一日も無事に終わろうとしていた。

 

私「あれがホテルだから右側の地下鉄入口で停めて。あとは歩くから」

運「あ、なんだ左側のあれか、それなら」この後が早口で聞き取れずにいると、地下鉄入口を通り過ぎた。

私「あっ、地下鉄の!」

運「大丈夫だ、心配するな」、いきなりハンドルを切って車道と歩道の中間の自転車レーンかなにかを走り、クラクションならして歩行者慌ててよける。

突然のカーアクションまがいに後ろ3人「え、なにっ、なにー!」、一気に緊張感マックス、私も「ど、どこに行くのー!」と言ったかどうか覚えていない。

運転手忙しくハンドル操作しながら「俺は生まれも育ちも北京だ、最近地方から来た運転手が多いけど、あいつらはこんな道は知らないんだ」

スリル満点などと言ってる場合じゃない、右折して狭い路地を曲がって短いトンネルを抜け、ぐるっぐるっとまわってシューっと・・・停車した。

何がどうなったか分からないが、ホテルの正面エントランスにいた。

運転手「着いたよ、どうだい」と、どや顔。

私「あ、ホテルだ。あなたすごい!」、料金を払い「お釣りは要らないよ」と言うと、運ちゃんにっこり笑顔で「アリヤトー!」と覚えたての日本語で去って行った。

北京べらんめえドライバーのスリルと人情、忘れられぬ濃~い思い出。

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明日と明後日はブログお休みします。

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