ピアニストで

私のレパートリーには常に弾き語る曲、歌わず演奏のみする曲がある。

弾き語りではテーマのメロディーは歌うからピアノは伴奏だけ、管楽器との共演においても同じでメロディーを弾くことがない。

 

4月以降コロナ休業となって7月から俺のシリーズがわずかに再開してくれたが、マスク着用でとのことで、歌なしピアノ演奏のみで何回か出演させて頂いた。

常に弾き語る「フライミートゥザームーン」「サニーサイド」「虹の彼方に」などのメロディーをピアノで弾くことに新鮮な喜びに感じた。

数えきれないほどの回数やっている曲なのに、歌わずピアノで弾くだけで喜びを感じるのは意外だった。

一昨日「俺のイタリアンJAZZ」「俺のやきとり」掛け持ち出演では、そんな喜びが演奏のノリとなってくれてお客様の反応も良く、更にヒートアップしてぐんぐんスイング。

弾きながら自然と笑顔になったり顔を上下動かしたりでマスクがずれ、呼吸も荒くなると息苦しさもあったけど、ノリの楽しさでさほどのストレスに感じなかった。

 

「イタリアンJAZZ」でステージ終えるとカウンターの若い女性、笑顔で拍手しながら「アンコールだめですか!?」と、私「すみません、この後すぐ『やきとり』出演なので」、女性「えー!忙しいんですねぇ。とても楽しかったです」

とても嬉しい瞬間だったが、忙しいのはそこだけで連日ずーっとヒマなんだけど、なんてことを思いつつ銀座2店舗掛け持ちした。

 

演奏を終えて帰路、演奏の充実感に浸りつつもあれこれ自分を考えたのだが、長くなるからまた明日にしよう。

告知:思い出シリーズ新ネタ明後日より公開・・・よく飽きないもんだと我ながら思う。