「持参したCDはあれで全部です」と言うとIさん、「えっ、あれだけか、たくさん持ってきてと言うたのに」、私「すみません!」。
私ごときのCDが短時間で完売だなんて、きっと会社関連の義理で買ってくれたのだろうと思った。
ところがIさん「CD欲しかったちゅう人がおるから、東京戻ったら20枚ほどここに送って」と名刺とCD代金を、金額が枚数より多いので返そうとすると「いらんいらん、それで送料足りるやろ」、きどりのないきっぷの良さは昭和の親分肌だった。
閉会して話しかけて来た方はIさんより少しお若いが私よりは上、「CD買えなかったのでここに直接送ってください」と渡された名刺には書店経営Sさんとある。
「私は書店を何店舗かやってますが、全店にカフェとピアノを置いて生演奏もやってます。是非演奏にお越し願えたら」と。
Iさんの話し方より穏やかだが、芯の強そうな経営者たる雰囲気。
「ありがとうございます」と答えたものの、書店?、本屋さんでライブ?・・・これまで様々な場所で演奏してきたが全く想像できず、とりあえずCDを約束して別れた。
岡本さんはご自宅へ戻られ、Kさんが「打ち上げに行きましょう、後でIさんも来ますから」と市内の飲食店へ。
とりあえず二人で乾杯するとKさん「先ほど話しておられた書店の社長さんは富山県と石川県に大きな店舗チェーンを持っておられます。あの方から声をかけるなんて余程演奏が気に入ったんだと思います」、そんなお話を伺っているとIさんが来られて改めて乾杯。
演奏を喜んでくれ、魚津市が東京の音大分校を誘致したことで音楽に感心が高い街だと話し、私が北村英治さんのレギュラーということで、「北村さんに来てもらえたらなあ」と。