北陸新幹線5-富山連続

東京に戻って10日ほどだったか、富山のIさんから電話で「北村さんのバンドに来てもらいたいんやけど」と、魚津で話されたことがこんなすぐとは。

私からマネージャーに取り次ぎ2日後に決定、クリスマス・ディナーショーで会場は魚津の同じホテル。

 

北村英治さんほどの有名演奏家になると企画段階で共演メンバーを仮押さえ、予算その他条件交渉を経て決定かキャンセルかだが、たった2日で決まることは珍しく、しかもIさんの希望でテナーサックス一名追加の5人編成。

Iさんから改めて電話が来て「お陰で決まった、ありがとう。いや実は北村さんとのこんな縁が」と話された。

 

戦時中のこと、北村さんが慶応学生時代に恩師のお一人が国文学者の池田弥三郎氏、御実家が銀座の天ぷら屋「天金」でざっくばらんな人柄から「テンキン」のあだ名で学生に慕われたそうだ。

先生が大学を定年後に魚津市の大学教授として迎えられIさんとも親交があった。

北村さんとIさんは面識なかったが、人の縁とは面白いものだ。

 

北村さんディナーショーが決まってほどなく、魚津でお会いした書店の社長から連絡があり「来週、東京出張の折にライブに伺いますので具体的な話を」と。

1週間ほどして赤坂にあったマスターAさんの店にお越しになって、12月のクリスマスシーズンにソロ出演で「弾き語り中心」とのご希望で、石川県と富山県の何店舗かのツアーだった。