「エンスト」「エンコ」「オーバーヒート」などの言葉を耳にしなくなって久しいが、昔の車はよく故障した。
1985年、必要に迫られて免許取得して最初の車がバンド仲間から2万円で譲り受けたシビック、エアコンもカーオーディオもなし冬になると足元温風が出なくなり、その内エンジンも不具合になり信号待ちの停車でエンストするようになった。
買い替えを考えていたところに演奏家仲間から電話で「車買わない?」、値段を聞いて「5000円」にビックリ。
訳を聞くと、知り合いの医者が車買い替えでそれなりの価格で探す内に多忙にかまけて日が経ち、車検切れも迫り廃車するに忍びなく誰か乗ってくれたらと、5000円は廃車費用だった。
シビックが2万円であれだから一体どんな車か見に行った。
マツダの白いカペラ、オートマチック、エアコン、カーオーディオ付き、バッテリーチャージさえすれば問題なしで即決して引き取った。
空調は俄然快適、そして昨日ブログに書いた「007のテーマ」「ロシアより愛をこめて」は、小型カセットプレーヤーのチャチイ音から重厚な音になった(車替えてもやってんのかい、と、自己突っ込み)。
かくして車も家もエアコン生活が始まったのがほぼ同時期、あれから35年の今はなくて生きられぬ時代になった。
さすがに「007」は流していないが、カーナビなどの標準装備品は初心者時代の私からするとさながらボンドカー、今欲しいのはウイルス撃退エアコン装置か。