LEDライトが街を照らしだしたのは多分10年程前からか、最初その光が冷たく感じてクリスマスイルミネーションも寒々しく感じたが、今ではすっかり慣れた。
省エネメリットが大きく、2010年に世界の先駆けでフランス政府が国内の照明器具を全てLED化すると宣言。
その翌年に行ったニューカレドニアの舞台照明が全てLEDで、のんびりとした南国の小さな島においても本国政策が徹底されていることを実感した。
日本は2~3年程遅れて徐々に変更されていったが、それ以前の舞台照明は電力も消費して高熱も帯びた。
1995年7月、舞鶴市の赤レンガ倉庫でのジャズフェスに「谷啓&ザ・スーパーマーケット」で出演。
午後のリハーサルはかなり暑く、夜の本番は涼しいかと思ったが照明の熱で昼間より暑かった。
野外とはいえステージは巨大スピーカーなどに囲まれていて風の通りも悪かったが、体力的な不安まではなく終了した。
夏のジャズフェスの歴史を調べてみると1977年からだそうで、高度経済成長期で大企業のスポンサーが協賛し例え山奥でも大勢のお客が来場、海外の大物アーティスト来演も続々。
冷たいビールと屋台フードで夏祭り気分のジャズフェスはブームとなった。
ジャズコーラス「ロミ&ジョーカース」活動時期と重なり、町興し手作りフェスから数千人規模のフェスまで全国津々浦々に伺った。
90年代半ばでピークは過ぎたが各地に根付いて多く残る。
2010年8月、北海道のジャズフェスに北村英治カルテットで出演、うだるような真夏の東京から爽やかな風を期待して飛んだ。
その期待通り、現地は気温26℃、湿度は低く風は爽やかで快適だった。
ところが・・・続く。