このところのブログ「先生」と「社長」を読みになった知人からメールを頂いた。
「昔、父から聞いた話しですが、水商売では太った客は社長で細い客は先生と言ったそうで」。
今でも寄席に出演する漫才や落語家さんは我々を「先生」と呼び、公演案内のハガキや封書宛名も『高浜和英先生』。
北村英治さんほどの方ならまだしも私ごときがとは思うが、芸界の慣例なのだろう。
本来「先生」は敬意を含むが、時に「先生」と呼べば気を良くする相手だからと、敬意どころか心の中であざけって呼ぶことすらあって、「先生と言われるほどの馬鹿でなし」なんて言い回しもある。
中国語の「先生」(シエンション)は、単に男性に対する「~さん」「~様」で、飲食店などで男性スタッフを呼ぶのは「先生」、郵便宛名も男性に限って〇〇先生。
因みに教師は「老師」(ラオシー)、例え若くても。
落語家と中国人からの郵便宛名が共に「高浜和英先生」というのは面白い。
この辺りでこのシリーズはおしまい。
さて、本日は「俺のフレンチ横浜」にクラリネット名人谷口英治さんとデュオ出演。