映画と音楽101-ベートーベン

記憶の片隅にあるベートーベンの伝記映画、確か小学校低学年の頃にテレビ番組「ディズニーランド」で観た。
ストーリーはよく覚えていないが、作曲家が難しい顔をして手を腰の後ろに組んで歩く姿が印象的でマネして歩いたことがある。
小学生が眉間にしわを寄せて後ろ手に組んで歩いているのは滑稽だったろう。
ベートーベンが野原で急な大雨、大きな樹の下で湧き出る音楽を五線に書き留めて微笑む、交響曲「田園」を作曲するシーン。
記憶にあるのはこれだけで、ネット検索したら詳しい資料が見つかった。

「気骨の楽聖」(1961)"The Magnificent Rebel"、当時のタイトルは「ベートーベン物語」で、家のテレビはモノクロだったがカラー作品だったとは。
放映日が1964年11月13日と27日、前後編2週間空いている理由は分かる、当時「ディズニーランド」が「プロレス中継」と隔週放送だった。

 

三菱電機提供だったことはプロレスの方で覚えていて、毎回試合前にリングを自社掃除機で掃除、力道山が大人気で対する外人悪役レスラー、振り袖姿の女性が花束を渡すと食いちぎるおきまりもあった。
プロレスも面白かったが、ディズニーランドは楽しみで毎回「おとぎの国」「冒険の国」などジャンルが変わった。

 

因みに学校音楽室に飾られる作曲家肖像、テレビ雑学番組によると昭和初期に音楽出版社が配ったカレンダーで、洋書写真を元に日本人洋画家に依頼し印刷したのが広まったらしい。
子供はバッハの髪型におばさんパーマと言ったが、ベートーベンのにらみは一番インパクトあった。