映画と音楽105-蘇州夜曲

昨日「俺のフレンチ横浜」、雨と強風だったがランチ満席、ソロ出演。

その後は長い休憩は悪天候にて控室に籠城し読書。

夕刻は雨風も止んでベーシスト酒井一郎氏とワンステージ、ほぼ満席。バースデイお一人いらして私のコメントとバースデーソング、コロナ以降常識となった皆さんの合唱なしで静かにお祝い。

緊急事態宣言解除となり、今週水曜の銀座「スイング」は2ステージ復活で期待を込めて選曲準備。

 

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映画と音楽105-蘇州夜曲

このシリーズ77中国映画で書いた「満映」は戦時日本の国策映画を制作。

ビデオで見た映画「支那の夜」(1940年)は李香蘭主演、戦後「蘇州夜曲」に改題されるなど歴史事情がからむ。

 

日本軍の戦火で家も家族も失った上海の若き女性(李香蘭)が、男と口論になっているところを助けたのが日本人船員(長谷川一夫)、女性は恨みを持つ日本人に恩を受けたくないからメイドとして働いて返すと申し出る。
女性は日本語が話せ、日本人アパートに入るが心を開かぬまま熱を出し倒れ、住人たちの看病で回復、それでも反抗的な態度に船員は頬を叩き「人の親切は素直に受け入れるべきだ」と諭す。
恋に発展し結婚、新婚旅行に蘇州へ。

 

ラストまで飽きさせぬ作りだったが、当時の中国人にとって日本人男性に叩かれて恋に目覚めるなど受け入れ難かったに違いない。

北京での記者会見で「中国人のあなたが何故あのような映画に出演したのか」と問われ悩み、「今後あのような映画に二度と出演しない」と誓う。
終戦となり敵側協力の罪で死刑宣告受けたが、日本人であることが証明され無罪となり帰国。

 

李香蘭が歌う「蘇州夜曲」のシーンは良かった、今も日本のスタンダードとして親しまれている。西条八十作詞、服部良一作曲、続きはまた明日。