ホテルに到着して「テレビ中国語会話」のフロント風景が現実となり練習した言葉でチェックイン。
部屋に落ち着いて、タクシー運転手の名刺を見る・・・、よさそうな人だし貸切予約しよう、でも言葉に自信がないとしばし悩み思い切って電話、何度も条件確認してチョウさんに明日の予約をとった。
深夜の語学趣味を知らなかった妻は「いつの間に覚えたの」と驚いたが、自分でもカタコトでよく電話したなと思う、強い好奇心と異文化の緊張が引き合っていた。
地下鉄で有名繁華街「王府井」(ワンフーチン)へ、週末の夜は凄い人出で賑わい見るもの聞くもの全て好奇心を刺激した。
夕食をとり散策し歩き疲れてタクシーで戻ろうと交差点へ、ところが手を挙げても手前でどんどん拾われてしまう、場所を変えた。
歩道と車道は段差なく私は車道に出て何台目かでやっと停まった。
後部ドアを開け家族に「早く乗って」、その瞬間幼い子の手を引いたお母さん飛び乗ってバタンとドア閉めて発車。唖然・・・あのお母さんでこの社会に育つ子供はたくましくなる。
こらとてもダメだと更に人混みから離れて何台目か、体を張ってやっと停めた。
急いで後部ドアを開け体でガードしながら家族を乗せ、私は助手席に座り発車。
ほっとして何気なく乗務員証を見ると顔写真が予約したチョウさんと似ている、えっ、まさかと運転手を見ると髪型も服装も違う別人だった。
しかし・・・。続く。