偶然5―買い物の教訓

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八達嶺長城」は現在とは全く別世界で、駐車場も整備されておらずただの空き地で車も人も少なかった。
平屋作りの土産店2件と露店が少し、「テレビ中国語会話」で見た通り実に素朴な風景。
離れてポツんと建っている粗末な木造の小屋は「厠所」(トイレ)。
9月の残暑は厳しかったが空気は乾燥していて汗はかかない。
ロープウエイで上がると一変して観光客で混雑、峰々の遥か彼方まで続く長城に言葉を失う。

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八達嶺を出てのどかな田舎のレストランでランチをとり市内に戻り、ガイドブックで調べた「紅橋市場」へ。
個人商店が集合したビルで家電、衣料、食料その他豊富、照明も明るくなく日本にない中国テイスト、なのに不思議な懐かしさを感じた。

チョウさんつきあってくれて「中国では値段交渉が常識、先ず私がやってみせるから」と表示価格の半値以下。「後はご自由に」


衣類の展示品が気に入り値引き交渉しチョウさんOKで購入決定、店主が出した在庫品を受取って財布を出すと、「待って!選んだ商品と同じか袋から出して見て」、確認して支払った。
チョウさん「こないだ母が買って帰った靴の左右サイズが違ってた。展示品で選んでも在庫から安物を売ることもある、必ず箱や袋から出して確認してお金を払うんだ」
この教訓はその後も活かされた。

 

欧米人客もいて英単語と電卓で応じていた。数年後ここを訪れたがリニューアルされ、中国テイスト薄く不思議な懐かしさも消えて明るいショッピングセンターに変貌していた。

こういった商業施設は他にもあって最近の動画を見るとどこも今風できれいだが、値引き交渉と商品確認(コピー商品も含め)は今も健在だった。
続く。