思考偏り

昭和のジャズ演奏家には世間に疎い人も多かった。
素晴らしい演奏で尊敬する大先輩、ある日「仕事のギャラ振り込むから請求書を送れって言われたんだけど、郵便局とかで売ってんのかい?」
文房具店で買えますとお教えした。

 

かく言う私も、若い頃から公的な書類記入で確認不足のミスが多い。

それをよく知る妻、ある書類提出で「例文の印刷をよく見て書きなさいよ」と言われて家を出た。
公共施設の記入デスクで書類とペンを前に、「ここで落ち着け」と自分に言い聞かせ、例文を逐一確認しながら、氏名欄、住所欄、間違えず書き込み、記号欄に「0000・・・」と、ここで「あっ!」

例文丸写しに気付き、窓口で新しい用紙をもらい書き直した。
己の愚かさに愕然。

 

ステージトークでの曲や映画解説やこのブログの印象からか、人様にはそういう風に見られていないようだが実は。

多分、日常の物事を何でも音楽に関連付ける思考の偏りなんだろう、しかしこれで何とか生きてられるのは周囲の方々のお陰でありがたい、と、こんなことを言ってるから同じミスを繰り返す。

 

住まいから見える風景は子供時分から馴染んでいた。山の右端が寝た大仏様の横顔、地元ではそう見る人と見ない人といる。

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