二胡チェン・ミンさんのオフィスと福井の「さかいスイング倶楽部」が連絡を交わし、9月公演に向けた準備が進む。
私の住まう坂井市と隣接するあわら市は中国の紹興市と姉妹都市だが、今回こちらの関連は特になかった。
あわら市で18歳まで育って東京に出たが、姉妹都市関係はその後のこと。
この交流きっかけは明治末期、中国の留学生として来日した青年が大学教師から懇切丁寧な指導を受け、帰国後に文学者「魯迅」として恩師の思い出を作品「藤野先生」に残した。
その恩師、藤野厳九郎があわら市の出身と知り作品を読み、その年の帰省であわら市の記念館を訪れた。
40歳過ぎて二胡共演を通じ、少年期に抱いた漠然とした中国への感心が高まる中で知った郷里との関係。
ジャズピアニストの私にとって中国への感心は趣味だったが、それが演奏活動の一部となり郷里との関連も、あれから25年経た今も色あせず周囲の熱い思いを頂くこと、とてもありがたい。