高校時代に北京、ソウル、モスクワからの日本語放送が家のラジオに飛び込んでくることが面白く、特に北京放送をよく聴いた。
政治歴史への理解力もない音楽少年の私が何故興味を持ったかは分からないが、日本海側に住んでいたことでやけに鮮明に受信できた。
東京に出ると受信状態も悪く聴かなくなった、あれから50年経って今、どうなっているかとネット検索したら「中国国際放送」となっていた。
録音を聴くとわずか訛りはあるが流暢、抑揚の強い日本語が懐かしくもある。
中国の近年の変化は報道で知り、2000年以降は幾度か足を運んだが、ラジオ放送の記憶は50年タイムスリップ感覚、これまた面白い。
国家体制の違い、歴史認識の違い、上手くいかないのは常ながら人と人が友好の情を持とうとするのもまた常。
スタンダードの中国歌曲「何日君再来」(いつの日君また帰る)、冒頭の歌詞
好花不常開、好景不情在、(美しい花は常に咲かず、美しい風景も常にあらず)
成る程と思いつつも、ジャズ歌曲「この素晴らしき世界」の歌詞
美しい風景の中を人々が握手し愛していると言う
明日の河合公民館ジャズ講座ではこの曲を取り上げる。