異国情緒

車運転でラジオをつけると懐かしい日本ポップス「異邦人」の終わり部分だった。

曲の後ナレーションで「ハンマーダルシマーが異国情緒を盛り上げてます」「へえ、そういう楽器が使われていたんですか」、後はシメの言葉で番組が終わった。

この歌の録音に使われたことは知らなかったが楽器は知っていた。

 

「ハンマーダルシマー」は「ツィンバロン」とも呼ばれ、琴を細い棒で叩いて奏するヨーロッパの民族楽器、これを機械仕立てにしたのがチェンバロでピアノに発展。

類型楽器はヨーロッパ以外、アラブ、中国、朝鮮とあるが、音遣いの違いで各地域の風を感じるのは民族楽器の面白さ。

私が実際に見たのは中国の「揚琴」(ヤンチン)のみ、こういった打弦楽器は日本で馴染みなく、多分に異国情緒を感じるのだろう。

 

民族音楽と楽器に強い関心を抱いたのはジャズ演奏家駆出しの20歳頃、ラジオの一言に当時を思い出した。

 

7月-8月スケジュール