1941年の映画「ブルースの誕生」(ビング・クロスビー主演)を初めて見た。
日本公開されたのは終戦直後で、当時学生だった北村英治さんの話。
英語好きな友人はノート、北村学生は五線紙を携え映画館に、挿入歌"My melancoly baby"の歌詞とメロディーを写しとろうと、繰り返されされる上映に”耳を傾けた”そうだ。
物語は20世紀初頭のニューオリンズ、白人のディキシーランド・ジャズ・バンドを結成、当時の社会は黒人差別から嫌悪されるが認められ人気が高まる。
同じくジャズ創世記がテーマの映画は他にも。
1941年「ニューオリンズ」、ルイ・アームストロングとビリー・ホリデイ出演
1961年「セントルイスブルース」、ナット・キング・コール主演、アーサ・キット、エラ・フィッツジェラルド、マヘリア・ジャクソン他。
史実通りでないにしろ、いすれもジャズ、ブルースが差別を越えて世界に愛される音楽となる過程を描く。
出演する演奏家や歌手はジャズ史に名を残す超大物ばかり、その子供時代とジャズ創世記が重なるリアル感に尽きぬ興味を覚える。