北村英治さんは肺に水が溜まり今月頭から各所休演されたが月末に復帰される。
私が共演24年間、深刻な体調不良されたのは3回。
1回目は2002年2月(北村さん72歳)「ふじ丸」クルーズ、デュオで乗船したので私とマネージャー以外ご存じない話。
シンガポールからベトナム・ホーチミン市寄港、市内で夕食をとり出港後に北村さん体調不良、船医さん駆けつけ注射。
ベッドの様子はお辛そうで、船から「明日午後のステージは高浜さんソロで」
選曲など準備したが、翌日なんと驚きの復活で無事演奏。
同じ食事をした私は不思議と元気だった。
2回目は2012年秋、83歳、心筋梗塞で緊急入院され3ヶ月余り休演、翌年1月に復帰。
それから12年経て今回、95歳半の現役演奏家は希有、周囲は勝手ながら100歳までと期待を寄せてしまう。
現在の社会通念からすれば69歳の私など高齢者序の口、のうてんきに先は長い気にもなるが、寿命のろうそく(*)見えず、見る気もなく。
*古典落語「死に神」に登場する寿命のろうそく、長さによって長命、短命。