昨日に続くシーズン話。
東京でピアニスト人生スタートが1975年、その少し前のオイルショックで日本の高度経済成長が停滞したと言われるが、19,20歳だった私は肌に感じた記憶はない。
思い出すのは狂乱とも言える師走風景、忘年会とクリスマス合体し夜の歓楽街は酔客で溢れた。
三角帽に千鳥足、街灯の柱にしがみつくおじさん、深夜まで電車満員、車内でケンカが起こり窓が割れたことも。
そんな喧噪を煽るように、演奏家や歌手はクリスマスソングを大安売り的に毎ステージで何曲も何回も。
もっともジャズ専門ライブではそういう騒ぎを横目で見る向きも、中にはクリスマスソングなんかやらないという猛者もいらした。
私はその中間で「仕事だから」と安っぽい演奏には抵抗を覚えたが、基本シーズン曲演奏は好きだった。
仕事は多忙で年越しから正月明けまで体力勝負、それが一変したのが昭和天皇崩御とバブル崩壊。
それ以降クリスマス騒ぎは徐々に大人しくなっていったが、近年ハロウイーンが活況を呈している。
けど、私は報道で見るだけでどうも・・・、世代的なこともあろうが、何より関連する音楽がないことが大きい。