20世紀初頭に生まれたジャズは素朴なスタイル(ニューオリンズやディキシーランドと呼ばれる)から、20年代~40年代と進化し「スイング」と呼ばれる。
世界的全盛期を迎えるが大衆的マンネリから、1950年代頃から新たな進化を求める演奏家によりビバップ、モダンへと。
10代の私もビバップ以降でジャズを覚え上京、目指す方向を歩いているつもりだが、情熱が沸点に達しない迷いがあった。
23~4歳の頃、小田洋二と言うクラリネットのバンドに参加。
全く経験ないスタイル「スイング」に戸惑いつつも、それまでにない歓びを覚え「これだ!」
ところが当時の音楽シーンは(1970年代後半)スイングなど時代遅れ、全国にあった「ジャズ喫茶」もビバップ以降の音楽のみ。
ある学生がラジオで聴いたベニー・グッドマンに感動し、ジャズ喫茶でレコードリクエストしたが「そんなものないよ」と鼻で笑われたそうだ。
大衆的で分り易いのはジャズに非ずのジャズファンも多かった。
こんな時代「スイング」に惚れ込んだ私、周囲からは「変わってるね」「そんな音楽じゃこの先生きて行けない」と言われた。
それに抵抗感を覚え「良い演奏は時流に関わらず人は聴いてくるはず」
情熱は沸点に到達し目指す方向が見えた・・・、と、ええカッコしいの回想。