インクスポッツ

昨日、銀座ジャズバー「エムズ」、ソロ出演。店主&歌手の影山ミキさんとのデュエットで、"Java Jive"(ジャヴァジャイヴ)。
ハモルためにあるような曲と感じているが、私は若き日にロミ&ジョーカーズというコーラスグループで4声ハモでやっていた。マンハッタントランスファーで覚えたが、後になってオリジナル「インクスポッツ」バージョンを知った。

このグループは1930年代~40年代に活躍した黒人コーラスグループ。
特徴は、イントロがギターの同じフレーズで始まる曲が多く、リードヴォーカルの滑舌が妙に明確で、and はアンドゥと子音まできっちり発音する、間奏では低音声で歌詞を語る、このおきまりパターンのアレンジがかなり多い。
「嘘は罪」"It's a sin to tell a lie"はそのパターンでワルツで切々と歌い、ラストではリードヴォーカルがいきなり、オクターブ上の音に裏声で上がる。初めて聴いた時は、意表を突くやり口に笑ってしまったほど。
エラとの共演録音も多く、水森亜土さんが私とで2~3曲やっている。

このグループのスタイルが50年代、「プラターズ」などのドゥワップへ、更に60年代経てモータウンへと進んだのだろう。
因みに「インクスポッツ」も「プラターズ」も、人気が出た当時から分派が始まって同じグループが複数あったそうだが、どちらも現在も存続しているらしい。

さて、本日は、北村英治さんとのデュオ仕事で、前のり(本番前日の現地入り)で福岡に飛ぶ。

エラとの共演。上記のおきまりパターンではないが、40年代のスイートな味わいが好きな1曲。
"i'm making believe"