縁もゆかりも

昨日の続編になるが、銀座の店というのは「サイセリア」という、その前身は終戦後からの老舗ジャズライブだったが10年余り前に閉店した。

私が20代半ばの1980年頃、東京の国分寺にあった「アレキサンダー」というライブで同世代の仲間とコーラスグループの活動を始め、オーナーの紹介で柳澤愼一さんと共演するようになった。
終戦後のジャズブームの人気歌手でデビューし、その後、俳優や声優として活躍、私の世代では有名芸能人のお一人である。
出会った頃は芸能界から退き、長年続けたボランティア活動をライフワークとされて、歌手活動は国分寺と銀座の2か所のみだった。

コーラスグループとしての仕事が増えていった頃に、地方のホテルでのディナーショーの仕事を頂いたが、「名のある女性歌手を看板に」という条件だった。
そこで、水森亜土さんにお願いしてみようということになった。この経緯は覚えていないが、お会いしたことがないので、「サイセリア」出演時にあいさつに行き、快諾を頂いて、無事仕事も終了、これが亜土さんとの最初の出会い。

その後、この店からグループ以外にピアニストとしての出演も頂くようになり、多くの大先輩ミュージシャンとの縁を頂いたが、亜土さんとも。
亜土さんがゲスト歌手、ピアニストが私という出会いが重なり、昨日の「ギャラなーし!事件」はこの時期。
当時モダンジャズ全盛期にあって、古典的スタイルに傾倒しつつあった私のピアノがお気に召して伴奏の仕事を頂くようなった

それから約30年の月日が流れ・・・、本日は「シグナス」で水森亜土さんとの月例ライブ。そして、今週金曜出演の「エムズ」の影山ミキさんとの出会いも「サイセリヤ」、今に至る銀座の縁。