漢文

毎年この時期に思い出す唱歌「早春賦」。「春は名のみの風の寒さや」という歌い出しの歌詞とメロディーがなんとも良い。

お恥ずかしい話しだが、若い頃この曲のタイトルを「早春譜」と覚えていた。
「早春」の楽曲だから「譜」と勝手に解釈をしていたのだが、ある時この曲の譜面を見て「え、こんな難しい漢字だったのか」と気づいた。

調べてみると「賦」は「漢詩を歌う作る意味」とのこと。作曲されたのが1913年だそうで大正時代は理解されたのだろうか。
昭和時代に入ってからもジャズソングに「月光価千金」「絶体絶命」など、欧米映画にも「慕情」「旅情」「旅愁」などなど数多くの漢文タイトルがあった。
昨今のJポップなどには少ないようにも思うが、漢文に凛とした強さを感じ、カナに普段着のような柔らかさを感じるのは日本人として変わらないと思う。

漢字だけを使う中国語だと、例えば「マクドナルド」は「麦当労」で、文字に柔らかさを感じることはないと思うが、瞬間にあの看板が浮かぶのはカナを読むより早いように感じるけど・・・、どうなんだろう。

本日はバンジョー奏者、永生元伸さんとの定例ライブ、大塚「ウエルカムバック」。
ハッピーサウンドでお送りしますのでお越しください。

今朝の小金井公園前、玉川上水。冬枯れの風景。

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