苦い道案内

昨日、銀座「スイング」北村英治4+中川善弘さん(TP)、中川英二郎さん(Tb)。
超満席で補助椅子が入口まで並ぶ盛況、今更ながら北村さん人気の凄さを知る。

銀座には夜のみならず午後から出ることも多いが、以前にも増して外国人観光客が多い。
以前は道を聞かれることはしょっちゅうで、大抵、欧米系の人で英語だったが、最近聞かれることがないのはガイドブックやスマホなど情報の発達と街の表示も分かり易くなったからだろう。

20代後半だったか、六本木で演奏の合間に店の前の通りに出ると、初老の白人ご夫婦が笑顔で「エクスキューズミー」と。
簡易パンフレットを指さした先はある炉端焼き店で、下手な英語ながら、歩いて5~6分の場所と「木の看板が目印です」と告げると、笑顔で丁寧に礼を述べられ逆方向へと歩いて行った。

私は良い気分で通りに佇むこと3~4分、ふと見ると、すぐ近くにその店の支店が見え、同じ木の看板が下がっていて、「えー、ここにもあったのか!」。

多分、ご夫婦はこの支店を目指してすぐ近くまで来たが看板の漢字が読めず、更に不運にも私に本店を教えられてまた歩かされた。
気が付いた時にはもう本店近くにいると思い追いかけなかった。
30年余り経た今も申し訳なく思う。

さて、本日は銀座「俺の割烹」ソロ弾き語り出演。今日も街には外国人観光客はいるだろうが、道を聞かれることも、間違えて教えることもないだろう。