ステージで北村さん「おヒマのある方に」と、来月のコンサート案内。
北村さんはトリで、私とのデュオで演奏。
ジャズにおける1930年代~40年代はスイングと呼ばれるスタイルで、ベニーグッドマンなどクラリネットは花形楽器だった。
それが50年代に入る頃にビバップへとスタイルが変化するとサックスやトランペットが管楽器の主流となった。
フルバンドのサックス演奏が持ち替え楽器としてクラリネットを演奏することはあったが、プロレベルではクラ一本に専念しないと片手間では難しいのだそうだ。
北村さんもテナーサックスやアルトサックスを手掛けたレコードも残っているが、50歳頃からクラリネット以外は一切やめたそうだ。
私がジャズを覚え始めたのも正にクラ斜陽時代であったが、たまたまプロとしてスタートしたバンドリーダーがクラリネットで、20代半ばでスイングスタイルに傾倒してクラリネットとの縁が切れることなく、今に至っている。
現在は若手のジャズクラリネット奏者も増えて斜陽時代は遠い過去とはなったが、ジャズライブで表だった存在とも言えぬまでも、手掛ける人口はものすごく多い。