那覇市の出身と聞いて、先日お会いした同県出身のギタリストから、琉球方言をあまり使わず聴いても十分理解できないと聞いたと話すと、「私も同じです」と。
お年寄りと一緒に育っていないと方言は理解が難しく、那覇などの都市部では方言での会話はほとんどないそうだ。
沖縄本島でも地域による方言の違いもあって、
「正月などで親戚同士が集まると、お互いの会話に出る方言を、”それどういう意味?”と聞くことがあります」。
以前、仕事で那覇に2泊した時も全く方言を耳にしなかったのは、標準語化しているからだったのか。
地元の方が私たちに話すのはごく普通に標準語なのに、ひとたび方言で会話が始まると全く何の会話か理解できなかった。
その方が東北全般に名詞の終わりに「こ」がつく特徴を話されていた。
童謡の歌詞にも「どじょっこだのふなっこだの」というのがあるので知ってはいるが、何にでも「こ」が付くわけではないそうだ。
ここで面白いのが中国語との不思議な類似性。
中国語も終わりに「子」がつく名詞が多い。
発音は「ツ」だが、例えば「桃子(タオツ:もも)」、「栗子(リーツ:くり)」、「児子(アールツ:こども)」。
短い1音節に「子」をつけて2音節にして安定感を生むのだとか、東北方言も同じ理由なのだろうか?
かつて山野を隔てて人の往来も少なかった時代に、各地域独特の方言が形成されていったことは想像できるが、これほどメディアや交通が発達した現在も方言が残る事を常々不思議に思う。
などといいつつ、本日も銀座、「俺の割烹」 「俺のフレンチ・タブルタク」 掛け持ち
ソロ弾き語り出演。