ジャズの気楽さ

昨日、暦の上では暑さも収まる「処暑」。
確かに風に感じる熱は少しは和らいだが、日向は厳しい残暑だった。

お昼は、東銀座「俺の揚子江」ランチタイムの演奏。

終えて8丁目方面へ移動。ビルの日陰を選んで歩くこと10分足らず。
猛暑の時の歩みは普段よりゆっ~くりのんびりだったが、気温が少し楽になると普段のペースに戻る。

午後は「俺のフレンチ・タブル・タク」の1店舗のみ出演。
時に掛け持ちで出演させて頂く「割烹」、日曜はクラシックのライブで、そのピアニスト氏と控室でご一緒して会話。

クラシックピアノのソロ演奏では、こういう4回ステージのライブは少ないそうで、かなり大変だと話されていた。

クラシックは譜面通り弾くのが基本で、技巧的な曲はかなり練習を積んで、暗譜していても時に部分的に飛ぶこともある、その時の修復が困難だと。
それはよく分かる。

ジャズピアノの場合、まず曲のコード進行を覚えて演奏しているので、部分的に何かあっても、曲の骨子に揺るぎない。
ミディアムテンポの曲でも、先ずスローで弾いて調子を整えつつということも出来る。

ではあるが、ジャズは譜面に示される形がなく、自分で音作りをして人を魅了する、これはこれで難しい・・・、と、これは客観的に観た意見だが。

まあ、正直、かなり気楽ではある。

その気楽さ故に、気を抜いては音楽の質が劣化する。
常に上質の音楽とステージに気の張りを持っていないと、なかなかお仕事につながらない。
と、自分に言い聞かせるのであった。