茶々を入れる

昨日はゆっくり休んで、本当に元気復活した。
 
ところで、「明るい表通りで」”On the sunny side of the street”というスタンダード曲。

♪悩みなんて玄関先に置いて、明るい通りに出よう。俺なんて日陰の人生ブルーなことだらけ。でもくじけない、陽の当たる通りを歩けば、お金なんてなくても億万長者の気分♪
という、超前向き歌詞。
最近この曲を弾き語る時のトークに、一人ボケつっこみが入る。
 
盛夏の頃、「通りの日の当たるとこを歩こうと言う歌ですけど、“この暑いのに日向なんて歩けるかい、変な歌うたうな”とお思いでしょうが、これは詩の世界でして。人生明るいとこを選んで歩いて行こうという歌、決して実行されぬように願います」
と、まるで往年の「ぼやき漫才」(8月25日ブログ)のようなトークになる。
 
私がピアニストとして伴奏の立場では歌手に余計な茶々は入れないが、銀座ジャズバー「エムズ」の店主&歌手の影山ミキさんには、長年のよしみで入れることもある。
 
”I know why (and so do you?)”
♪12月に春の鳥のさえずりが、君が微笑えめばジプシーバイオリンが聞こえる、君を抱けば虹が見える♪
と言う歌詞トークに私、「あぁ、悪い薬かなにかの幻覚症状」と、ミキさんすかさず「そんなんじゃありません」と返す。
 
「ボケとつっこみ」は関西人会話の特徴のように言われるが、東京の漫才や江戸古典落語でも、八っつあんが物知りの隠居に話しを聞く場面などにある。
 
例えば、古典落語「道灌(どうかん)」
隠居:私も若い頃は真っ黒になって働いた。
八: ああ、煙突掃除とか。
隠居:そうじゃない、よく働くことをそういうんだよ。
 
こういった常套句を知らない笑いも、昨今、若い方との会話で現実に起り得るが、それはともかく、本来、東京人にもその会話形態はあったはず。
 
さて、本日は久々の銀座ジャズ&バー「エムズ」出演。
私のソロピアノ演奏と弾き語りに影山ミキさんの歌、どうぞお立ち寄りください。
くれぐれも、ボケつっこみの期待などなきよう願っておきます。