ご常連から「ロンリーワン」"The Lonely One"のリクエストで弾き語り。
この曲はナット・キング・コールの歌で有名だが、実は最初に覚えたのはキャバレーの仕事だった。
特にダンスのショーで演奏したが、その、なんというか、女性ダンサーが踊りながら”薄着”になっていくような。
当時(40年前)、ショーダンサーでアレンジされた譜面を持参する人もいた。
テンポも曲も変化する込み入ったアレンジながらリハーサルなし。
いざ本番、駆け出しの私には譜面に初見対応できず、あたふたと混乱したまま終わり、バンマスから「お前何弾いてたんだ!」と叱責されることもあった。
ま、こういうのには「ロンリーワン」は出て来ない。
出てくるのは、「メモリーでお願いします」と言うダンサー。
「メモリー」、つまり譜面がなくてバンドにお任せ。
簡単な口頭の打ち合わせだけなんで気楽、ちらちらダンスの進行状況を見る余裕すらあった。
バンマスが日頃演奏している曲から「ビギン~マンボ~スロー」と選んで演奏、そのスローのところで「ロンリーワン」もよく使った。
そんなことで覚えた曲だったが、ナット・キング・コールの「アフターミッドナイト」というアルバムでこの曲を聴いて以後、全く印象が変わった。
昭和のムード音楽としても親しまれた曲で、ハーレムノクターン」などと共にネオン瞬く夜の巷が浮かぶ方もいらっしゃるかと思う。
「ロンリーワン」歌詞の大意は
ロンリーワンと呼ばれる男がいる、悲しい目をしているのは裏切られたから
もし君がその男のことを知れば分かるだろう、ロンリーワンが私のことだと