この寄席は小さい会場なのでマイクもなし、落語を間近で生で楽しめるのが良い。
私と家内は前売り券をとり早めに会場に行ったお蔭で前席に座れたが、開演前には立ち見も出て、師匠の人気の高さを知る。
「完全独演会」とある通り、前座もなにもなしでお一人で3題、自ら「年に1回自分をいじめる会」と。
演目は
「寝床」
「鰍沢」
-仲入り-
「三井の大黒」
大ネタと言っていい噺3題をたった一人で演じるのは、お客にとっては醍醐味。
「寝床」は、商家の旦那が、長屋の店子と店の従業員を相手に下手な義太夫趣味を披露する滑稽話。
義太夫が聴きたくない長屋の連中に代わって番頭が、主人にあれこれ来れない理由を話す場面で、主人「ベッキーはどうした、あれは来るだろ」と聞くと番頭、「それが、今、問題に追われてとても来ることが出来ません」と、時流ギャグも大受け。
「三井の大黒」は飛騨の名工、左甚五郎の登場する噺。
2時間飽きさせぬどころか、もう一席聴きたいほどだった。
昨夜は暖かで落語の余韻に浸りながら帰宅。
一夜明けて本日は気温も下がり、予報では夜から雪だとか。
「俺のフレンチ・イタリアン AOYAMA」に、レギュラートリオ(酒井一郎B、八城邦義Dr)での出演。