ヘルスセンター

昨日、大宮ジャズバー「ファイブ」にて、水森亜土さんライブ。
ヴァイブラフォン大井貴司さん、ベース山口雄三さんと。

大宮に向かう車で亜土さん、スポーツ器具のある「ジム」を言おうとして
「あの、運動する機会とかある、えっと、あ、ヘルスセンターがあるのよ」

すかさず突っ込んだ私、
「あのね、ヘルスセンターってのは、温泉ありーの、座敷の大宴会場ありーのでステージで演芸やっているとこだよ。言いたいのはジムでしょ!ヘルスセンター、ふるー!昭和な人しか分からない」
「あ、そうだ!ジムっていうのか。あ、恥ずかしい、言わないでよ」

とお願いされたが、ここでバラしてしまって、ごめんちゃい。

ま、健康の施設というとこで間違えたのは分かるけど、ヘルスセンターと言えば昭和時代には全国にあった「娯楽保養施設」。

東京近郊だと「船橋ヘルスセンター」が有名だが、私の郷里芦原町(現:あわら市)にに隣接した三国町(現:さかい市)に「東尋坊ヘルスセンター」があった。

ジャングル風呂が有名で、宴会場には舞台があって演芸をやっていた。

小学校の遠足で、この施設のすぐ前にある成田山・九頭竜寺に行った。
子供だったので「何でこんなとこ来たんやろな」と言いながら、向かいのヘルスセンターばかりに目が言った。
そこに突然の雨、先生の「ヘルスセンターに入れ!」の指示に、全員が満面の笑顔で一斉に走り込んだ。

「風呂は入るな、自由行動で○○時にロビー集合」

宴会場は多くの大人が座敷にくつろいでいて、舞台では上方漫才を楽しんだ。
ゲームセンターに行くと、機会が並んでいたが余分なお金はない。
ところが中の一人が、10円投入口の脇を拳固でたたくと機会が作動することを発見。ひそかに伝わって、多くの子供たちが無料ゲームに興じた。
恵みの雨に、今なお記憶に残る楽しい遠足だった。

亜土ちゃんの一言から約50年前の懐かしい記憶が蘇った。
現在この跡地に三国観光ホテルが建ち、仕事で2回ほど宿泊させてもらった。

さて、本日は朝から出て横浜へ。
俺のフレンチYOKOHAMA」ランチタイムにソロ出演。
そして午後は、クラリネット谷口英治さん、ベース仲石裕介さんとのセッション。