音楽の教科書

昨日、横浜「俺のフレンチYOKOHAMA」。
ランチタイムソロの後、クラリネット谷口英治さん、ベース仲石悠介さんとトリオ編成で夜までのライブ。

夕4時頃のステージはまだ外は明るく、谷口さん、滝廉太郎の「花」をボサノヴァのアレンジで。
こういう童謡唱歌クラリネットはとても良く合う。

明治以降に洋楽を取り入れて生まれた童謡唱歌は、素晴らしい作品が多いが、時代と共に小中学生教科書から除外される作品も多い。
還暦以降世代が親しんだ歌の多くは、若い世代が全く知らないのが現実。

30歳の仲石くん、「僕も『花』は子供の頃は全く知りませんでした」。

日本のみならず、以前お会いした米国生まれの日系の方曰く
アメリカは州によって音楽教育も異なるので、フォスターをよく知らない若者もいます。日本に来て皆さんが知っていて驚いた」
ま、これとて、かつて日本の学校で教えた時代があったからだ。

フォスターの他にも音楽の教科書に
「谷間の灯」"When it's lamp laighting time in the valley"
「冬の星座」"Molly darling"
「星の世界」或いは、「星の界」"what a friend we have in Jesus "
「峠の我家」"Home on the range"
など、カントリー音楽としても親しまれる、古き好き米国歌曲があった。

50年余り前、そういう歌曲を得意とした「ミッチ・ミラー合唱団」が出演する「ミッチと歌おう」なんて米国テレビ番組も、NHKで毎週日曜に放映されていたなあ。

こういう歌曲と日本の童謡唱歌に何か共通した優しさや癒しを感じる訳で、この辺りも、私の音楽のルーツのひとつであることは間違いない。