ブルームーン考

定例デュオライブ、次回4月の特集は「昔の人は言いました」。
ジャズ歌詞にある英語の名言格言、そんな9曲(究極)の特集を組んでみる。
 
教養講座のようだが、あくまでも曲を楽しんでもらうのが第一で、少々のウンチクがスパイスとして旨味に感じてもらえればと思う。
 
選曲のひとつ「ブルームーン」。
ジャズとしてはお馴染みのこの曲はリチャード・ロジャーズ作曲、ロレンツ・ハート作詞。
♪一人孤独な私を青い月が見ていた、素敵な人が現れて月が黄金に輝いた♪
私が好きなカントリー曲「ケンタッキーの青い月」"Blue moon Of Kentucky"は完全失恋ソングで、いずれもブルーな月が孤独を表している。
 
対してハッピーな月は、銀色”Silvery moon” とか、月の光を”White”と表現する歌もある。
 
”Blue moon”は他に「極めて稀な事」という意味もあって、Once in a blue moon という言い回しもあるらしい。
またネット上には「稀にひとつきに満月が2回あって、2回目をブルームーンと呼んだ」とも、あれこれ意味があるもんだ。
 
私の世代で「青い月」とくれば、昭和歌謡「月がとっても青いから」を思い出す。
 
1番で「月がとっても青いから、遠回りして帰ろう・・・二人きりで帰ろう」と歌われる。恋愛中ならばブルーでなく、単に月の輝きを表現したか、或いはジャズの「ブルームーン」から語呂だけ拝借したのか、と思っていた。

ところが検索してみて、3番には「今日限り逢えぬとも」と失恋の歌だと知った。
故に月も青いのだとすれば、作詞者の深い意図があるやなきや・・・である。
 
そんな知識の面白さをスパイスに、4月9日の定例ライブをお送りする予定です。