向き不向き

私の場合、ピアノよりも歌のキャリアが浅い分表現力も狭いと感じている。
過去、歌の練習の中で、世代的に好きなビートルズなどポップスもトライしてみたが下手である。
 
古い話になるが、小学生時分に家にプレスリーパット・ブーンが同じ曲を歌っているレコードがあった。
記憶が定かでないが、「恋にしびれて」”All shook up”だったか?ロックンロール調の歌。
プレスリーの歌が格段にカッコよかった。
プレスリーは、ビートがカッコよくて、ちょっと不良っぽい魅力、方やパット・ブーンは育ちの良い青年が似合わない革ジャンを着ている感じがした。
 
パット・ブーンの歌も好きだったので、向き不向きということを知った。
 
この話に自分を当てはめる気はないが、向き不向きと表現力不足の両方だろう。
 
少年時代にはギターで様々な音楽を覚え、その器用さ故にピアニスト駆け出しの頃はジャズ以外の音楽にも役に立ったが、何人かの先輩から「お前は器用だけど、何か芯になるものをしっかりやれ」と言われた。
 
何が自分に不向きかはあれこれやってみないと分からないが、自分に向く音楽を見極めて精進することが大切と、今も思う。

さて、本日は久々の、銀座ジャズ&バー「エムズ」にソロ出演。