ジェネレーションギャップ

現在、譜面や音源データはPCメールで送信することが多いが、PCもメールも使用されない方もいらして、譜面はプリントアウト、音源データはCDに焼いて郵送か手渡しする。

私よりひとまわり以上先輩の方からアレンジと練習用CDを依頼されて、先日銀座で手渡しの約束で仕事に持参した。
 
すると依頼の方から何故か約束時間より30分も早く、「今、近くに来てます」との“電話”に急いで出て無事お渡し出来た。
 
控室に戻って同室になった30代のピアニストに慌てて出た訳を話すと、「メールじゃだめなんですか?」と。
訳を話すと「えー!それはすっごく大変ですね」と驚きの反応。
 
その驚きが大きかったので、「普段メールとかで済まないことってない?」と聞くと、「私はないですねぇ」。
との答えに「そうか~、年配の人とのおつきあいがないのかぁ」。
 
更に私、「こないだの仕事は、先方から郵送された資料は譜面とカセットテープだった」と言うと、
「えー、カセット!私は再生出来るもの持ってません」と、前にも増して驚いた。

そんな会話から<そうかぁ、そんなに驚くことなのか~>とジェネレーションギャップを感じた私。
 
PCやメールの利便性と情報量の恩恵は大きいが、先輩音楽家諸氏の持つ若手の知らない知識(曲など)と芸は、直接接することがないと、世代を超えて伝わることも少ないだろうと思う、今日この頃。