それだけかい

冬到来の寒さとなった昨日、横浜「バーバーバー」、北村英治スーパーカルテットでのライブ。ベース山口雄三氏、ドラム八城邦義氏、そして私。

ほぼ満席の盛況はさすがの北村さん人気。

先日の「オペラシティ」コンサートにも横浜方面からのお客様が多数お越しになったので、その時の話も交えて。

コンサートでの共演者、クラシック・クラリネット奏者重鎮の村井佑児さんは一見気難しそうでいて実はかなり気さくな方。
しかしリハーサルでは、照明が暗い明るいに物言いをつけ、譜面台の位置はここじゃいけないなどなど、さすがの雰囲気。

スタッフもかなりピリピリしていざ本番、サンサーンスの「かっこう」を演奏。
伴奏ピアノは難しそうな演奏だが、クラリネットはかっこうの鳴き声よろしく「ミ・ドー。ミ・ドー」と2音しかない。

北村さん、あれだけシビヤなリハーサルして「ミ・ドー」だけ、それだけかい!の心のつっこみで笑いをこらえるのに必死だったとか。

この話にコンサートにお越しでなかったお客様も大いに笑い楽しんでいた。

リクエストのメモを見て北村さん、「あ、『ドリーム』、随分やってないけど、高浜、これ歌う?」、私「歌いましょうか」、「じゃあ、お送りしましょう」と。

間奏のクラリネットがアドリブなく低めの音でメロディー、ピアノでオブリ、自画自賛ながらかなり気分良かった。

けど、1回目ステージの前半だったので曲を終えて北村さん、「なんだかお休み前の雰囲気になってしまいましたが、まだまだこれからです」と。

88歳まで半年を切って、1時間15分ステージを2回、淀みないトークに極上の演奏、ホントに素晴らしい。