益々

昨日、銀座「シグナス」、水森亜土さん月例ライブ、レギュラートリオ(酒井一郎B、八城邦義Dr)と出演。

寒さ戻りに時折小雨の夜だったが、トリオのスタートは「春の如く」"It might as well be Spring"、ボサノヴァのアレンジで。

トリオのお二人に以前は予定曲を告げて演奏していたが、最近はほとんど言わなくなった。仲が悪い訳でなく、その反対。

昨夜も「シェルブールの雨傘」、お客様に曲名を告げ、いきなりピアノソロで弾き始め、自分もその先のアレンジ未定、瞬間「これ4ビートにしよう」と、ほんの僅かなピアノのきっかけだけでトリオがきっちりスタートする快感。
長年の仲間の妙技、ありがたい。

このところ気に入っている"Angel eyes"も、以前のスローから少しスイングさせたアレンジに慣れて来た。

過去のレパートリー曲も新たな雰囲気でやると新鮮な喜びを感じる。
それ故か、レパートリーを増やすことはスローペースではあるが。

ピアノに比べて歌のキャリアが浅い私、以前は「ちゃんと歌わないと」という緊張が絶えずあった。
それに比べると最近は歌うことが少し楽に感じ、ジャズ的アドリブなど色気も、ではあるが、あくまでも音楽的レベルを落とさず色気があるのが理想である。

61歳でこういう進化の過程であることが遅いのかどうか分からないが、あくまでもマイペース、芸の精進の面白さ、いやぁ~まだ未熟、もっとこうだああだの欲が出る今日この頃。