いつまた君と

テレビで日本の新作映画「いつまた君と、何日君再来」のCMが気に留まった。

この歌、「何日君再来」は日中戦争の時代に中国で生まれ日本でも流行ったが、当時、中国ではこの「君」と「軍」の発音が同じで裏の意味ありといいがかりをつけられた。
戦後中国では文化大革命で、禁じられた歌の一つとなり、作者の人生も翻弄されたようだ。

1980年頃に国家体制が変わって、台湾のテレサテンがリバイバルで歌い大陸でも大ヒットした。

二胡奏者チェンミンさんとの共演でこの曲をよく演奏するようになって、2000年に上海公演での演奏に期待を持った。

ところが、私のバンドが日本人である理由から、この曲とやはり同時代にヒットした中国曲「夜来香」(イエライシャン)を除外するよう言われた。

当時、既に上海の街は近代的な高層ビルが増え始めて、未来への発展を感じる風景だったが、過去の歴史が生きていることを実感させられた。

残念な思いから14年後、2014年に私のバンドのみで台湾に行く話を頂いて、ここぞとばかりにアンコールに歌ってお客様に大いに喜んでもらった。

因みに「何日君再来」、昔は「ホーリーチンツァイライ」、公開中の映画は「ホーリージュンザイライ」と表記されているが、中国語(標準語)はカナ表記が出来ないとても難しい発音。

さて本日、銀座「スイング」。北村英治さんのライブ。