自己

先週末に東京も38度という猛暑日の後、3連休に入って曇りや雨、気温は下がったが高湿度のまるで梅雨のような日が続く。

ここのところお盆で東京を出た方も多いせいか、昨日の青山もいつもの休日に比べると人出は少なく感じた。

「俺のフレンチ・イタリアンAOYAMA」にランチタイムのソロ出演。

オープン前のセッティングで、軽く"Beyond the sea"をさらって、ソロでやってみようかなと思ったが、本番ではやらなかった。
トリオで、ベースのみで歌い始めてピアノ、ドラムと増えるあのスリル感がソロで得られない、と言う主観的な理由で。

「夏生まれ」追加公演でもこの曲をやるが、こちらはベースから歌い始めは同じでも、ドラムがいないので、ピアノが入った後は、フルートとチェロのバックリフが増えてゆくアレンジ。

「バックリフ」というのは、メロディーやアドリブをとる歌や楽器のバックで伴奏となる決まった旋律を繰り返し奏すること。

歌手とピアニストが別の場合はピアノでバックリフを弾くこともあるが、弾き語りの場合も可能なこともあれば、歌うことへの集中力が削がれるようなものは難しい。

弾き語りに慣れて行く過程では、「歌いながらピアノでも難しいことをやって見せよう」という、よからぬ自己顕示欲も多々あった。

凄い曲芸じみたことをやった自己満足があっても、お客様はさほど感じておらず、しかもその為に音楽的質を落としたかもしれぬ。
時には失敗して仇となり反省しきり・・・という多くの過程を経ての今である。

自己顕示欲、自己満足、それらが修練によって音楽的に昇華しているか、それは周囲の人が評価してくれること。

さて、本日は「夏生まれ」追加公演のリハーサル。