今なら聞きたい

昨日の続きになるが、ガーシュインの「スワニー」もアメリカ南部の郷愁を歌ったもの。
フォスターの「故郷の人々(スワニー河)」のパロディーとして書かれており、先日の「夏生まれ」コンサートでは、この2曲を「スワニー・メドレー」として演奏した。

フォスターは19世紀半ばの作曲家で、旅回り一座「ミンストレルショー」の曲を多く書き広く知られたが、著作権などが確立していなかった時代で貧困の内に37歳で早世した。

南部の黒人奴隷に情を寄せる歌があるが、本人は南部に旅行で一度きり訪れたことしかないそうだ。

アメリカで生まれ育った日系の方によると、近年フォスターを知らない若者も多いそうで、日本に来て中高年世代が皆知っていることに驚いたと話されていた。

この方にお会いしたのが10年ほど前のクルーズ仕事で、今なら、この南部への郷愁の歌詞に関しての質問をしてみたいが、失礼ながらお名前も記憶していない。

いくらネットで情報が得られるとしても、実際に人から聞く話は貴重で記憶に残る。

その時は気付かなかったことを後になって、「今ならあの人に聞きたい」ということはあるが、なかなか難しい。

ガーシュインが「スワニー」で有名作曲家となってレビューで次々とヒット、交響曲「ラプソディーインブルー」を作曲する、正にその時代に私の祖母はアメリカに住んでいた。今は聞きたい話が山ほどあるが、叶わない。

その点ありがたいと思うのは、北村英治さんから様々な貴重な話を伺えること。

さて、その北村さんと本日は文京シビックホール第49回サマージャズ」に出演。
私は夕方5:30~、クラリネット谷口英治さん、ベース山口雄三さん、ドラム八城邦義さんと。