完璧主義にあらず

昨日、銀座「スイング」、北村英治さんのライブ。
ベース山口雄三さん、ドラム八城邦義さん、ゲストにアルトサックス大山日出男さん。

リクエストカードに書かれたメモがピアノの脇に置かれて、それを曲の合間に北村さんに渡す。その中で「80日間世界一周」が目に入った。

"Around the world"、私は「俺の」シリーズで頻繁に弾き語る曲だが、北村さんは取り上げたことがない。

時に普段取り上げない曲も、「高浜これ歌ってる?」と聞かれ、私が「はい」と答えると、北村さん「この人は何でも歌を知ってるから助かりますね。じゃあ、やってみようか」、ということがある、けど、やはりなかった。

おおよそは記憶している曲だからやってしまえ、ということもジャズにはありがちだが北村さんにそれがない。

完璧主義者かと言うとそうでもなくて、以前は私が歌詞を知らない曲でも「これ高浜が歌いますよ」と無茶ぶり、お客様から期待の拍手を裏切るように私が「すみません、その歌詞知りません(汗)」、「あ、そうか、じゃ演奏で」ということもあった。

リクエストに関しては私の場合は逆で、頂いたメモを出来るだけ全部紹介しつつ片っ端からお送りする。

これも完璧主義とは遠いもので、記憶が曖昧でもほんのさわりだけ弾いたりして、「こんなんでしたっけね、「ここから後は覚えてません、すみませんねぇ」などと弾きながらしゃべったり。
このお客様とのやりとりが楽しい。