あくまでも語り

朗読と音楽の共演はプロアマ問わず多くの方が行っているようだ。

それが古代ギリシャでも盛んだったという記事を読んで、そんな遥か昔からあるのかと思うが、多分、人がごく日常にある言葉や音を形にして愛でたい欲求があるのだろう。

言葉によって人は色や風景を想像し、言葉で表せないもの、或いは言葉の色彩を増すのが音楽だろうか。

私もつい先日、アナウンサー木原さんとのコラボ打ち合わせがあった。

打ち合わせと言っても事務的なことはほとんどなく、今回のテーマに関連した話から発展してあれこれととにかく長い時間話す。

木原さんはその会話の中から、印象的なことを記憶して朗読するエッセイをお書きになるようだ。

「私はのんびり屋さんで」が口癖の通り、昨年はエッセイの完成も本番ギリギリ、私としてはポイント部分を想定した短い音楽を2つ3つ用意する程度で大半は本番即興。
これが私としても性にあっている。

古代ギリシャには即興詩、中世ヨーロッパ―の吟遊詩人、語りと音楽と言えば日本の琵琶法師・・・と関連付けていくと「語り」から「歌」へと転化するので、ここはあくまでも「語りと音楽」という本日のブログでした。