クラシックアレンジ

昨日までショパンノクターン」をアレンジした曲の話を書いたが、1940年代はクラシック曲をスイングやスイートミュージックにアレンジしたものがブームだったようだ。

フレディーマーチン楽団、"Tonight We Love"(チャイコフスキー:「ピアノ協奏曲1番」)、"Bumble Boogie",(リムスキー・コルサコフ「熊蜂の飛行」)
ガイロンバード楽団 「蛍の光
トミードーシー楽団、"Song Of  India"(リムスキー・コルサコフ「インドの歌」)
ハリージェームス、"Chiribiribin"(イタリア歌曲)
ベニーグッドマン楽団、"Let's Dance"(ウエーバー「舞踏への勧誘」)
・・・と枚挙にいとまがない。

上述の「フレディーマーチン楽団」と「ガイロンバード&ロイヤルカナディアンズ」は、スイートミュージックの代表的なバンドだ。

多分両楽団とも来日したのかどうか?とにかく、生で聴いた日本人は稀有と思うが、なんと、北村英治さんは1970年頃にカナダで「ガイロンバード」を聴いたそうだ。

ピアノのテディー・ウイルソンさんとのツアー中の休日に、近くのホテルに出演中だったこの楽団を聴いた。

特に印象に残った曲が、「ロッカバイ・ユア・ベイビー」"Rock-a-bye Your Baby With A Dixie Melody"だったそうで、御本人「あまりに美しいサウンドに涙が出そうになった」と。
今、私の弾き語りを入れて演奏する時によくその話をされている。

私は20代の終わり頃にラジオで「フレディーマーチン」と「ガイロンバード」を知ってレコードを買い、ジャズと一味違ったスイートで温かいサウンドに魅了された。
いかにも蓄音機時代を感じるサウンドだが、そこもまた良い。