「オフィサーズクラブ(将校クラブ)やシビリアンクラブ(軍関係の民間アメリカ人)は白人が多くて、スタンダード曲やスイングスタイルが喜ばれるんだけど、E.Mクラブ(下士官兵)は黒人も多くて「ビバップ」を喜ぶ、当時新しいスタイルだったからね
僕はもっぱらオフィサーかシビリアンだったから、スタンダードばかり演奏出来て楽しかった。
あれは銀座だったかな、南部三郎さんと演奏していた時に、いきなり「俺にピアノ弾かせてくれって」来たんだよ。
どういう人か知らなかったんだけど、どうぞって、ところがソロでピアノ弾きだしたらもの凄いんだよ。
聴いたことがない音使いで、何弾いてんだか分からない、みんな唖然としたね。
バラバラーッと弾きまくって終わりのメロディーで、あ、コールポーターの”What is this thing called love”弾いてたのかって分かった。
ハンプトン・ホース、私もジャズ覚え始めの頃にレコードを買った有名モダンジャズ・ピアニストの一人。
さて、本日は銀座「俺のフレンチ銀座コリドー街」にソロ出演。
バラバラーッと弾きまくって一同唖然、というのはなく、ひたすら心地よいスタンダード曲を弾き語りを交えて、猛暑も忘れるひとときを。