ヴェルィーサウト

昨日、横浜「バーバーバー」に、北村英治カルテットで出演。
ほぼ満席の盛況は、さすがの北村さん人気。

リクエストのメモが次々と。
たくさん来る中から北村さんの手に合うものを選ぶことになるが、珍しく、"The very thought of you"(君を想いて)を選んで、私に「これ歌ってるかい?」と。

以前は好きでよく歌っていた時期があったが、そう言えばここ何年も歌ってなかった。北村さんとも演奏したかどうか?
まぁ、歌詞も忘れてないだろうと「はい」と返事。

北村さん、「この曲で思い出すのは、戦後、進駐軍の仕事に行って、日本語で、ザ・ベリーソートオブユーやりますって言って演奏したんです。
そしたらステージが終わって米軍の人に呼ばれて、"The very thought of you"と英語の発音を目の前で直された、今もはっきりとそれを覚えています」

北村さんが、very(ヴェルィー)、thought(舌先を歯に着けてサウトのように)、と発音をことさら強調した話にお客様の笑い。

随分と久々に弾き語った。
ステージ終えるとご常連のお客様、微笑みながら「先ほどの、”ヴェルィーサウトオブユー”、すごく良かったですね!」と、北村さんの口マネを交えた嬉しい言葉。

さて本日、クラリネット3連日となるが、谷口英治さんとのライブ。
阿佐ヶ谷「クラヴィーヤ」にデュオ出演。

名手とさしでじっくり、昨今聞くことが稀となったジャズの小唄特集。